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航空管制英語 其の一

2020.02.03

航空留学だけでなく空を飛んでいると少しイレギュラーな英語に出会すことが多々有りますが、今回はその中で用いられることのある’should’について解説します。
学生時代にこのややこしいシリーズは習ったと思われますが、航空管制でも使われることがあります。
通常のやりとりではclear to land=着陸許可します。や、contact to 118.4=118.4に交信して下さい。などがよく聞く内容ですが、レーダーで引っ張ってもらったりしている時に以下のような交信を聞くことがあります。

Pilot: Socal approach, cessna55v maintain VFR climb to 7500ft heading 220.
簡単に言えば、VFRで7500ftまでコース220°で上昇中。

Socal: cessna55V, socal approach, traffic 6500ft from NE, should be no factor.
簡単に言えば、北東の方角から他の航空機が高度6500ftできていますが影響ないでしょう。

の意味になるのですが、factorは、影響や懸念される事項を意味しますが、ここではその前にNoが使われているため影響はないことを伝えています。
しかし今回は更に付け加えてshould beがついています。航空管制も完璧ではありません。レーダーを見ながら各航空機と交信をしながら空の安全に努めていますが、パイロットからの情報が全て正しいとは限らず、これは航空管制官も同じことが言えます。
ただ単にNo factorと言えば「100%問題ない」の意味に取られますが、これにshouldがつくことによって「影響はないでしょう」と少し濁す意味合いを持つことになります。
ではなぜこのような言い方をするのかと言うと「管制官も責任を追いたくない」と言うのが事実です。これは否定したり悪い意味ではなく、目に見えない物を確信的に伝えること自体が事故に繋がることもあり大きなリスクとなります。
「なら航空管制官を信じるなと?」と思うかもしれませんが、そうではありません。
空の世界は「相互の信頼」によって成りたっつており、これは互いが互いをカバーし合うことの大切さも意味しています。
皆さんが空を飛ぶようになると様々な交信が飛び交ってきますが、それらを聞き分けることができるようになるとフライト範囲の拡大にも繋がり、結果として経験を多く積むことができることでしょう。
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