パイロットになるまでに掛かる費用
2019.07.11
ここではパイロットに焦点をあてて書いていきます。
皆さんがパイロットになりたいと思ったときにまず思い浮かぶのは、、、
1.何歳からなれるのか
2.どこで訓練するのか
3.いくらかかるのか
4.期間はどのくらいか
5.年齢制限はあるか
など様々なことを考えるでしょう。
もちろん候補をあげればきりがありませんが、特に重要になってくるのが費用だと思いますが、車の運転免許と違って費用面は勿論、時間だってかかるので数十万ではないことは確かです。
サイト上部に費用について概算を出していますが、今回は自家用免許をアメリカで取得する際の基本的な参考価格を説明していきます。
200万は覚悟せよ!!
のっけから嫌な書き方をしましたが、包み隠さず話すことによって夢だけ見てても夜は明けないことを知ってもらうためでもあります。
よくコマーシャルで耳にする「個人差はありますが」との文言をここでも惜しみなく使わせてもらいながら、解説を明瞭簡潔にしていきます。
1.滞在費
*自家用免許を取得するのに通常で1か月もあれば取得できます。個人差はありますが。基準となる飛行時間は40時間ですがだいたい60時間はみましょう。
そうなると1日2時間訓練して1か月ですが、ソロに出だすと飛行時間は増えるので取得まで1か月を見ておきます。
滞在費 1日$50×30日=$1500 日本円で16万程
食事もついてます。
2.教材費
*テキストの他、フライトコンピューターやマップ、マニュアルなどを購入しないといけませんが、こりゃまた細々したものを揃えていくと痛い出費になります。特に自分のヘッドセットを購入したりするといっきに値があがります。
一概には言えませんが、、、、
$1000 日本円で11万程度
3.訓練費
*ここが一番重要な箇所です。
私は現実をしっかりと見てほしいので正直に書きますが、60時間は訓練に必要と考えて下さい。
やたらと早くとりたがる方がいますが、のちにお客様の命を預かる人間としてこの基礎となる訓練はしっかり取り組みましょう。
訓練費 1時間$185×60時間=$11100 日本円で120万程度
*****個人差があります。***** 長い人で90時間
4.PIC 機長時間
*訓練が終わったからといって終わりではありません。
日本での免許書き換えのために機長時間やクロスカントリーの距離対時間をかせがなくてはなりません。
これは同時に自らの技術向上にも大事なことなので取得後すぐ帰国ではなく、10時間程度は機長時間やナイトの時間を増やしたり、Touch&Goなどの基礎訓練にも励みましょう。
使用料 1時間$150×10時間=$1500 日本円で16万程度
5.雑費
*生活費の他、意外にも細かな出費がかさむことがあります。
お土産は勿論のこと空いてる時間で観光や、もしもの時の持ち合わせを考えれば最低$1000は用意してたほうがいいでしょう。
その他に・・・・・・。
航空券は価格変動があるのでなんとも言えませんが、だいたい15万程度でしょうか。
それらを踏まえると約170万となりますが、空の世界は何があるか分かりません。
飛行機の状態で訓練が長引くことや、天候、思いのほか身につかない・・・。
など様々なことが起こりえますので、自分は優秀だからとか過信はせずに素直に訓練に励みましょう。
それと一番重要なことを書きますが、値引き交渉はやめましょう。
皆さんは航空券を取るときや、教習所で勉強したとき値引きはしませんよね。
それと同じ理論で「いくらあれば取れますか?」「こみこみ100万でどうですか?」などはやめましょう。
どうしても値引きをしたいのであれば「取得後クロカンのために飛行時間を30時間先に買わせて下さい。その際に一度長距離のクロカンをついてきてくれませんか。」など互いに取って得をする条件で話をしましょう。
明瞭簡潔と言いながら長くなりましたが。この辺で。